SDGsの達成に貢献しながら資産運用!ESG投資とは?
- yayagome17
- 2022年7月5日
- 読了時間: 3分
SDGsとは、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のことで、2015年9月の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
一方、SDGs達成に貢献することができる投資手法として、近年「ESG投資」が注目されています。

SDGs達成に貢献できる「ESG投資」とは?
SDGs達成のために、個人でもできることをしたい、という方も多いのではないでしょうか。SDGs達成に貢献できる方法の1つとして、「ESG投資」があります。 「ESG」とは、世界で解決すべき課題である「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」の頭文字をとった言葉です。 従来は企業の業績や資産負債などの財務情報を重視して投資先を決めるのが一般的でした。しかし、ESG投資では、財務情報以外の「環境」「社会」「企業統治」といった要素にも着目して投資先を選択します。
ESG投資の具体的な手法
ESG投資の具体的な手法としては、例えば次のようなものがあります。
一定の基準に照らして、「環境」「社会」「企業統治」等の観点から好ましくない企業を投資先から排除する手法です。排除される業種の例として、化石燃料、たばこ、ギャンブル、武器関連などがあります。
一定の基準に照らして、「環境」「社会」「企業統治」等の観点から評価できる企業を選定して投資する手法です。たとえば、環境や社会問題の解決に貢献している企業を選んで投資することなどです。
投資先の企業に対して、「環境」「社会」「企業統治」等の観点を考慮して、株主としての議決権を行使する手法です。ESGの観点から好ましくない議案に対して、株主総会で反対票を投じることなどが想定されます。
ESG投資の規模
主要な国、地域のESG投資の規模は2020年時点で合計35.3兆ドルと、2016年に比べて約1.5倍に拡大しています。欧米に比べると日本のESG投資の規模はまだ小さいものの、2020年時点で2016年の約6.1倍と急速に拡大していることがうかがえます。
日本では、公的年金の運用を担う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が近年ESG投資へ積極的に取り組んでいます。

ESG投資のインデックス
ESGの観点から選定された企業の株価全体の動きを示す指数(インデックス)として、近年様々なものが登場しています。 例えば、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG投資において採用しているインデックスは以下の通りです。GPIFではこれらのインデックスに連動する投資成果を目指した運用を行っています。
<日本株>
FTSE Blossom Japan Index
MSCI ジャパン ESG セレクト・リーダーズ指数
MSCI日本株女性活躍指数(愛称WIN)
S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数
<外国株式>
MSCI ACWI ESG ユニバーサル指数
Morningstar ジェンダー・ダイバーシティ指数(愛称「GenDi」)
S&P グローバル大中型株カーボン・エフィシェント指数(除く日本)
個人でも気軽にESG投資が可能
ESG投資は、前述の通り、年金資金など大口資金の運用を手掛ける機関投資家の間で近年拡大しています。もっとも、最近ではESG投資を行う投資信託も数多く販売されており、投資信託を活用すれば、個人でも少額から気軽にESG投資が可能です。
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