【SDGsの基礎】ジェンダー平等を実現しよう!
- yayagome17
- 2022年7月5日
- 読了時間: 2分
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗・前会長の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という発言をきっかけに、日本ではこれまでないくらいに、女性や社会における多様性に注目が集まったと思います。
「ああ、またこういうことが起こってしまった」「日本だから仕方がない」と、飲み込んでやり過ごすのではなく、「これはさすがにおかしい」「言わなくちゃ」と思って、周りの人と感想や意見を述べ合うことから社会の空気を変えられると、多くの人が気づいたのではないでしょうか。

SDGsに関する記事や広告も増えている実感があります。なかには、「うちの会社でもSDGsバッジを付けている部長が多いけど、バッジを付けるだけでいいと思っているの?」とか、「なんでもかんでもSDGsに結びつけるのはうっとうしい」といった疑問を感じる人もいるかもしれません。
SDGsの特徴は、「世界ではこんなことが課題になっている」と私たちの視野を大きく広げてくれたり、「世界でも同じように悩んでいる人が多いんだ」と背中を押してくれたりするところです。いろいろな意見を出し合えることは、世界的にみてもとても重要なのです。
もちろん、SDGsとて万能ではなく、「大量生産・大量消費はやめよ」というわりには、別のところで「製造業にシフトせよ」と書いてあるなど、経済的な基盤を作りたい途上国の思いが強く出ているところもあります。
そうした点も含めて、今の日本や世界の状況を理解する手がかりを与えてくれているのだと思います。

これから目指す「べきかな社会」とは?
女性の仕事や生活に関わる様々な課題に対し、SDGsがどのような見方をしているのかを紹介してきました。
そもそも、なぜSDGsは5番目の目標に「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」としているのか考えてみましょう。
SDGsの17の目標は、2015年9月の第70回国連総会で採択された「2030アジェンダ」と呼ばれる文書の中に書かれています。
アジェンダの前半部分には、これから目指す豊かな社会のイメージについて、「チャンスや豊かさ、力の大きさが誰かに偏っているのはおかしい」という価値観が示されています。
それが是正されていない大きなテーマの一つが、ジェンダー(社会的な観点でみた性差)だということなのです。そういう意味では、人種差別も同じでしょう。
いろいろなことに挑戦できるチャンス、発言する力、努力に対する報酬・・・・・・、豊かさを測る尺度はいくつもあります。平均寿命も豊かさを考える要素の一つですが、男性よりも女性が長いことはよく知られています。
SDGsは、このように様々な角度から暮らしの豊かさを考えるきっかけをくれていると言えるでしょう。
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